パトリシア・ライリー・ギフ作。
小さい時にお母さんに置き去りにされ、おばさんと暮らしているジュビリー。
なぜお母さんが自分を置いて出て行ったのか、ずっとモヤモヤした気持ちを引きずっていた。
そのために、喋ることができない。
ある日、もう飼えなくなったからと海に投げ込まれた犬を助けて飼うことになる。
お母さんから手紙が来て、嵐の晩にだれにも言わずにフェリーに乗って会いに行く。
ずっと夢見てきたお母さんとの再会だったが、喋れるようにはならなかった。
その時に、自分も大事な人たちや犬を置き去りにしてきたことに気づく。
作者は、ニューヨークのブルックリンで20年間先生をした後、作家になった人。
訳者は、『スカーレット』を訳した人だ。