めちゃくちゃいい物語でした。
最初手に取った時は、サイクリング部の話かなと思いました。
でも、主人公は5人しかいない文芸部の1人でした。
しかも、文芸部を存続させるために、友だちから頼み込まれて入部した存在です。
物語も詩も書かないから、引け目を感じていました。
でも、本を読むのは好き。
最後は、みんなの作品を集めた文集の編集長を立派に務めます。
自信を持てるようになったのは、妹のモト彼の朔の存在。
一つ年下で、主人公の高校に入ってきて部活も違います。
その朔の告白の場面が衝撃的。
それからの主人公の心の中もとてもよくわかって、愛おしくなります。
さすが、濱野京子さん。
ずっと読んでいたくなる一冊でした。