村井理子さん作。
ハリーは村井さんちの真っ黒なラブラドール・レトリバー。
体重45キロもある大型犬だ。
村井さんは、ハリーのことを褒めちぎる。
これだけ褒めちぎると、清々しい。
靴を噛んでボロボロにされても、家具を壊されても、家の中を毛だらけにされても、みんな許してしまうくらいハリーのことが愛おしい。
毎日のように琵琶湖で泳ぎ、流木を咥えて収集する。
琵琶湖の至宝、近江の黒豹、走る恵方巻きと呼ばれるハリーのことを、全編褒めちぎる一冊です。
ぜひ読んでみてください。
この人の文章は一度読み出すと、目が離せなくなりますよ。
前に読んだ時には、まだハリーは生きていた。
今回は、ハリーが亡くなってから読んだ。追悼のつもりで。
もうあの湖岸にハリーの姿を見ることはできない。
もっと早くに会いに行けばよかったなあ。