森谷明子さん作。
これも面白かった。
前作と同じで、伝統も何もない高校の生徒が俳句甲子園を目指す物語。
今回は、愛媛の五木島の分校の生徒たちだ。
主人公は航太。
部員不足で早くに大会出場を諦め、運動部を引退した3年生。
俳句甲子園に出たいと熱く語る女子に巻き込まれて文芸部に入る。
メンバーを5人集めて、地方大会、そしてフェリーで松山の全国大会へ。
全国大会では、予選敗退。
ところが、優勝候補の高校の練習台になり、俳句の披講とディベートを楽しむ。
航太は、島で代々続いてきた和菓子屋を継ぎたいが、お父さんがうんと言わない。
そんな高校生らしい悩みもそれぞれのメンバーが抱いている。
前作の藤ケ丘高校と大会でシンクロしているのも、楽しい一冊です。