村上しいこさん作。
真歩の中学の陸上部では、次期キャプテンは引退する3年生が指名する。
リレメンでそれぞれに秀でたものを持っている他の3人に比べ、ごく平凡な真歩がキャプテンに指名された。
部をまとめらない真歩は記録も伸び悩み、一年生の新入部員に一走の立場を奪われてしまう。
そうなって初めて、キャプテンでありながら補欠だった野球部の兄の気持ちを知る。
そして、先輩たちがなぜ自分をキャプテンに選んだかも知ることになる。
心のバトンを渡すには。
こんな中学生活を送りたかったなと思える一冊です。
村上しいこさんの故郷三重が舞台のモデルになっているのが、ちらちらとうかがえるのもうれしい。