いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

ぼくは満員電車で原爆を浴びた

買ったままずっと読めなかった本。
暗い気持ちになるだろうから。

でも、とうとう読みました。
知らないと傲慢になるから。


5年生で学童疎開へ。
めそめそすると、先生に竹刀でなぐられたり、木刀で脅されたりするので、毎日びくびくして暮らしていたとのこと。みんなの行動が揃わないと、何をグズグズしとるんかと先生の竹刀が飛んできた。
女の先生が怖かった。
先生の暴力とひもじさに耐えられなくて、妹と何度も逃げ帰ろうとしたら、その度に見つかって、先生から殴る蹴るの体罰を受けてばかりいた。


教師は権力の末端として、こういう役目も担わされる。
たから、世の中のことをよく知らねばならない。
何が正しいのか、学ばねばならない。


8月6日からのことは、いろんなところで聴いたり読んだりしたこと。
たくさんの人が同じような目にあったのだ。


その人たちの声を、ぼくたちはもっと聞かねばならないと思う。
もっと読まないといけないと思う。


筆者が自分の体験を本にする気になったのは、福島の原発事故があったから。
原爆のことは、決して昔のことではなく、これからの問題だ。