とうとう来ることができました。
こころ旅で、雨の中正平さんが来た駅です。
映画のようなラストシーンと言われた回です。
お手紙の方は、遠くに嫁がれて2、3年にいっぺんしか実家に帰ってくることができず、せめて日帰りできる距離ならもう少し親孝行ができたのにと悔やまれるとのこと。
この駅でご両親が送ってくれる時、踏切が鳴りだすと列車がやってきて、そそくさと乗り込んで一番後ろのホームが見えるところに行くそうです。
自分は見送ることはできないので、正平さんに下り列車を見送ってほしいというお手紙でした。
正平さんがお手紙を読むとタイミングよく、踏切が鳴り出し、列車が来ますというランプがつきます。
列車のドアが閉まり、だんだん遠ざかっていく列車を、映像の邪魔にならないように正平さんはカメラマンの後ろを通って見送ります。
さりげなく手を振る姿さえ、心に語りかけてくるようでした。
駅舎の壁にはディーゼルの写真が掲げられていて、正平さんが見たSLの写真はもうなくなったのかと思ったら、反対側の壁にありました。
正平さんが座ったベンチに座り、正平さんが見たであろう景色を見ました。