宮下奈都さん作。
白柴のワンさぶ子が主人公のような題名なんだけど、2017年から2020年にかけての、福井の宮下家の出来事を綴ったエッセイ。
読んでいると幸せな気分になれます。
仕事にも家族にも恵まれて、毎日充実した日々を過ごしてはるなあと思わせられます。
『羊と鋼の森』や『静かや雨』が映画化されたのも、この時期だったんですね。
でも、3年目の一月、トミー(宮下さんのお父さん、ワンさぶ子や子どもたちをとてもかわいがっていた)が倒れて亡くなります。
お兄ちゃんは大学生になり、家を出て東京へ。
やがて2番目のお兄ちゃんも、東京へ。
中学生だったきなこちゃんは高校生に。
時の流れは待ってくれません。
今も、ワンさぶ子は、元気に散歩してるかな。