フランチェスコ・ダダモ作。
パキスタンの絨毯工場のファティマは、借金のかたに連れてこられ奴隷のように働かされている。
失敗したり働きがのろければ、「お墓」と呼ばれる地下貯水槽に閉じ込められる。
ご主人様に逆らうことなど考えつきもしない。
なぜなら、ファティマの父も母も同じように貧しく、それが当たり前だったから。
そこへイクバルがやってくる。
イクバルはご主人様に逆らい、何度もお墓に入れられる。
それでも諦めず逃げ出して、町でパキスタン児童労働解放戦線の人の話を聞く。
連れ戻されたイクバルは、みんなの心に希望の火を灯す。
世界中で学ぶこともできず働かされている子どもの解放のために闘った少年の物語。