鷲塚貞長さん作。
作者は名古屋の獣医さん。
動物病院にやってきた動物たちや飼い主さんたちとのお話。
犬やネコだけでなく、インコやワニガメ、ナマズまで診察しながら、伴侶動物についての問題意識を高めてくれる。
エディンバラのボビーの話もこの本ではじめて知った。イギリス版ハチ公の実話だ。
どの話も目が離せなかったが、いちばんよかったのは、交通事故にあったキジトラネコみっちゃんの話だ。
ワシヅカ先生のところで治療してもらい里親を探していたがなかなか見つからず、供血ネコとして病院で暮らしていたが、供血して亡くなったネコの飼い主さんに「うちのネコが一時的にでもよくなったのはこのネコのおかげ」とようやく家族として迎えられる話でした。