いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

溺れながら、蹴りつけろ

水瀬さらさん作。

いつも教室の中心にいるのは、瑞穂。

瑞穂に嫌われたら、教室で生きていけない、とうららは思っている。

教室は狭い水槽のようで、瑞穂のグループにいないと息ができなくて溺れてしまう。

教室には、いつも一人で本を読んでいる澤口がいた。

澤口をキモいと公言する瑞穂に逆らうことができず、うららは本好きなことを隠し図書館にも行かない。

自分らしくありたいのに、全然思い通りに行かないうららの物語。

読んでいて歯がゆい思いが募る。

自分の中学時代の教室が何度も頭に浮かびました。

 

「蹴りつけろ」って過激な連想をしましたが、水槽のように狭い教室で、溺れながらも水底を蹴って浮き上がれってことでした。

 

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