テレビなどでたまに見る暗峠って、こんなとこなんかあ。
確かに、石畳引いてあって、車やバイクがよく通る。
車一台しか通れないから、両方から来た時はお互い苦労してはる。
尾根伝いの山道も交差しているようで、ハイカーさんが通り過ぎて行かれたりする。
休憩所や茶店などはない。
石碑や説明板があるだけで、地元の方々の生活道路みたいです。
松尾芭蕉もここを通って、奈良から大阪へ抜けたそうだ。そのまま、大阪で亡くなってしまった。
地蔵堂を過ぎると、本格的な下りです。
ちょっと普通ではない下り坂。
休みなく続く下り坂。
ずっとブレーキの軋んだ音が鳴りますが、仕方ない。
ずっと前、高野山の下り道で調子に乗って下っていて、こけて自転車ごとでんぐり返りしたことが思い浮かびました。
スピード出さないよう、調子に乗らないよう、慎重に下らないとなりません。
湧き水がありました。
弘法の水というのだそうです。
弘法大師ゆかりの地なら、寄って行かないわけには行きません。
ふつう下り坂は、風を受けて気持ちよく走るものですが、この坂はこけないか、ブレーキ切れないか、とずっと気を張っていないといけません。
坂をまっすぐ下らないと、後ろのタイヤが滑ります。
強くブレーキかけると、これまた後ろのタイヤが浮きます。冗談でなく、でんぐり返りしそうになりました。
古い石碑がたくさん置かれているところがありました。お不動さんもありました。
そこだけ水平な土地なので、休憩していきます。
慣れたサイクリストさんが、下りの方が危ないから気をつけやと声をかけてくれました。
ありがたいことです。
ようやく下界が見えてきました。
きつい坂は結局近鉄線の線路まで続き、額田から帰りの電車に乗りました。
事故らなくてよかった。