読み終えました、今井恭子さん作。
縄文時代を描いたのがすごいと思います。
狼にさらわれ、助け出されてキセキと名付けられる主人公。
赤ちゃん狼と共に育ちますが、そのオオアシは、キセキの不注意で脚に大怪我を負い亡くなります。
ちょっとしたことで命に関わる縄文時代の厳しさに気付かされます。
村の猟犬との間に生まれた狼犬のツナグが、キセキの相棒となります。
またもや、キセキの不注意から山津波に巻き込まれて海に流され、ツナグのおかげで生き延びます。
助けられた海辺の村で暮らすことになり、3年の月日が流れます。
もう二度と戻れないと思っていた家族のもとへ、村の娘アオバとツナグと共に帰り着くまでの壮大な物語でした。