もう起き上がれないだろうと思っていたボスが、向かいの家の日の当たる場所に出てきていました。
朝、小屋に様子を見に行くと、いない。
姿を消してしまったのかなと暗い気持ちになりました。
くるっと一周探し回って帰ってくると、向かいの家の駐車場にうずくまっていました。
チュールは少ししか舐められませんでしたが、自分の足でここまで出てきたのは奇跡のようでした。
神様がもう少しお別れの時間を与えてくれたのでしょう。
おかげで、ボスの最後の姿を見にきたフミとも、お別れをすることができました。
日が当たっている間は、ずっと日向ぼっこしていて、夕方見に行くと自力で小屋に戻っていました。
長い間ありがとうね。
よくがんばったね。
ノラとして立派な一生だったよ。