八束澄子さん作。
とてもいい本でした。
主人公は、学校にも家にも居場所がなかった壮太。
四国の山村留学センターで暮らしている。
今年センターで生活しているのは2年生から6年生までの13人。
両親の離婚問題が揉めて夏休み明けに戻ってこなかった雄大が、やっと戻って来れて嬉しそうだったことや、沙也やたくとが周りにコンビニもなくて甘いものに飢えているのに山の生活に目を輝かせていることなど、どれだけみんなここが好きかが伝わってくる。
ここではみんな自分を出して生きている。
地域の人たちが留学センターに協力的だ。
地域や学校の行事も留学センターの子たちのおかげで存続できている。
この物語には、モデルがあるそうだ。
留学センターは残っているが、学校は2017年に残念ながら廃校になってしまったそうだ。