レオン・ガーフィールド作。
推理小説のような物語。
冒頭でテムズ河畔を逃げ惑う夫人が、袋小路に追い詰められ殺されてしまう。
はじめの方は、煙突掃除の少年バーナクルが主人公。
彼があるお屋敷から銀のスプーンとロケットを掴んで逃げたことから、彼を追う秘密警察のクリーカー警部と、ひょんなことで彼を匿うことになったはしけの船長ゴズリングにスポットが当たり、謎めいたまま物語は進んでいく。
ようやく明かされたことの真相は、予想外で驚かされる。
悪者だと思っていた人が、実は正義のために行動していた。
テムズ川と聞けば、ニュースステーションのコメンテーターをしていた朝日新聞編集委員の小林一喜さんの『テムズの川霧が消えた』が浮かんでくる。もう一度読みたいなあ。
小林一喜さんは、大の中日ファンだった。