大塚敦子著。
カリフォルニアにある少女更生施設での取り組み。
麻薬や窃盗などを繰り返し、施設で暮らす少女たちが、介助犬を育てることで、自分の存在を認められるようになったリポート。
本人たちが、介助犬を訓練しているつもりが、実は自分自身が育てられていたと気づくところがすごい。
人間相手だとできないことが、全面的に自分を頼ってくる犬のためならできてしまう。
自分たちが育てた介助犬が、車にはねられて首から下が麻痺した少年や湾岸戦争やイラク戦争でPTSDを発症した人たちを介助する姿を見て、自分にもできることがあると自信を取り戻してゆく。