いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

巻向日記

著者は高松出身の高城修三さん。
高城と書いて「たき」さんです。
京都盆地を見下ろす比叡山の中腹に住み、片道三時間かけて仕事部屋兼かくれ家の奈良の巻向へ通っておられます。
それだけでも羨ましく思うのに、ガスも電気もない茅葺のおうちで豊かな時間を楽しんでおられるよう。

最後の章は京都について書かれています。この章があったのがこの本を借りるきっかけの一つでした。
以前読んだ『小説を書く猫』の作者も京都へ引越しをした顛末を書いていて興味深く読みましたが、ダイレクトに京都のことを書いている本でなく関節的に京都が出てくる本が好きです。

もともと、メジャーな京都や神戸は好きでなく方向が反対の和歌山なんかが好きなひねくれ者だったのですが、年をとってひねくれるのにも疲れてきました。
今では、もっと早くから素直になれば良かったなあと、後悔しています。