K・L・ゴーイング作。
久保陽子訳。
時代は1976年。
主人公はトレーラーハウスに住む4年生のゲイブリエル。
ゲイブリエルには、怖いものがたくさんある。クモ、大きなトラック、いじめっ子の上級生、フリータの兄さんなどなど。
そのために、5年生にならず来年も4年生のままでいようとする。
ゲイブリエルを励ましてなんとかいっしょに5年生になろうとするのが、黒人の女の子フリータ。フリータはゲイブリエルに怖いものリストを作らせ、夏休みの間にそれを克服させようとする。
ゲイブリエルは、フリータには怖いものなどないと思っていた。
ところが、立ち向かっていった上級生のお父さんにニガー(黒人を差別する言葉)と言われ、ショックを受ける。
その後も、お前の家にKKK(白人至上主義のグループ)が来るぞと脅されたりする。
ゲイブリエルは、フリータが自分も作っていた怖いものリストの中に、ゲイブリエルがいない5年生と書いてあるのをみて、勇気を出そうとする。
折しも人種差別をなくそうとしていたジミー・カーター大統領候補にも力を得て、5年生になる気持ちを固めていく物語。
ジャムの看取りをしながら読みました。
目は虚でぐったりしていても、時たま声を上げてニャアオと鳴きます。
声をかけて撫でてやると安心します。
できる限りそばにいてやろうと思います。