ケルシーの学校では、ブーン校長先生の一声で、読書マラソンをすることになる。
ケルシーはクラスの読書家。
算数の時間も膝の上に本を開いて読んでいるほど。
しかし、もっと読書家のサイモンがいる。
ケルシーがどんなにがんばって読んでも、サイモンには負けてしまう。
サイモンは本当にちゃんと読んでいるのか。
ケルシーは親友と3人で、サイモンの家にスパイをしに行く。
サイモンに勝って、どうしても一位になりたい。
そんな時、図書室で上級生の読書家が本を読んでいるところに出くわす。
どんな本を読んでいるのか知りたくて声をかけると、パタンと本を閉じ迷惑そうに違う席に行ってしまう。
それを見て気がついた。
自分も、本を読むことを優先して、周りを嫌な気分にさせていなかったか。
同じ本を読んだことを知り、サイモンが本当に読んでいるのか、直接聞くことにした。
すると逆に、サイモンはキミはどこがよかった?と質問される。
そこで、本についてお互いの感想を聞き合うことができた。
同じ本を読んだ人と話すのって、楽しいですもんね。
ケルシーは、一位になることよりもっと嬉しい気がしたんじゃないかな。
本を読むのが苦手だったコーディに、最初はクラスの読書の冊数を増やしたかったからだけど、読むのを手伝ってあげる。
イヤイヤだったコーディが、やがて少し読めるようになって先生にも褒められると、ケルシーまで嬉しくなる。
ケルシーはサイモンと同じ37冊で、2人揃ってチャンピオンになれた。
物語の中に、知っている本が沢山出てきた。
まだ読んでいない本は、ぜひ読んでみたいと思った。