濱野京子さん作。
近未来、ニキランド連邦共和国から独立した架空のアイロナ共和国が舞台で、はじめはとっても読みづらかった。
主人公の和菜は、民間の紛争調停会社から派遣され、アイロナ国内のマナトでの紛争を調停するためにやってきた。
弱い立場のマナト市長は、平和のために武力を行使したり、武器を貸与するのはいいことなのかと問いかける。
世界のグローバル化によって、静かで平和だった田舎の町が潰されていく。
それで潤うのは大企業や富裕層だという構図が見えてくる。
平和のためにできることは、事実をもっと知ることだと気づかせてくれます。