住野よるさん作。
『麦本三歩の好きなもの』を読んでから、もう住野よるさんはいいかなと思っていたが、また復活。
これぞ住野よるさん、と思える一冊でした。
宇川逢が糸林茜寧に放つ次の言葉は、かっこよかった。
「ただ、俺の勝手な気持ちを言っていいなら、自分の性格とか感じ方とかを死にたくなるくらい気にしてるお前に生きててほしいし、できるだけ幸せになってほしいよ。かわいそうだって慰めてるわけじゃなくてな。自慢だけど、俺の友達に人間性完璧な奴なんていないから。お前もその中の大事な一人だよ。表と裏で二人いるっつうんなら、二人ともだ」