いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

あの子のことは、なにも知らない

月に一度の、電車での通院日。

電車の中で読み終わりました。

 

栗沢まりさん作。「季節風」同人。

生徒会のリーダーの美咲と、役員の哲太の2人の章が交互に入れ替わって物語が進んでいく。

卒業式に向けて、親への感謝の手紙を書くのが伝統行事。

美咲は、期限までに提出しない子が許せない。厳しく追求する。

一方哲太は、書かないのでなくて書けない理由があるのだと、手紙を書くことに疑問を抱く。

絶対君主のようだった美咲が、虐待を受けて児相に保護された和也のことを知り、伝統行事だからと強引に推し進める学年主任に逆らってまで、一人一人を大切にするようになるまでが描かれています。

後半は、美咲のことを応援しながら読みました。

 

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