薬の開発や治療法の研究のために、多くの動物たちが使われている。
それは人間のために必要なことだけれど、実験に使われた動物たちが、できるだけ苦痛を感じないように、また幸福を感じて生活できるように、飼育をしている末田輝子さんの記録。
手術のあと6日間の経過観察ののち安楽死させられるブタさんやイヌさん。
その間も痛み止めを使ったり、麻痺した下半身を清潔に保ち、散歩させてあげる。
あとがきに記されたガンジーの言葉が胸に残る。
「その国の偉大さは、動物の扱いを見れば分かる」
これからどんな生き方をすれば、実験動物たちに報いることができるだろうか、と思う。