11時に予約診察でいつもの点滴をしてもらい、「年取って悪いところはいっぱいあるけど、のらりくらりとかわして長生きしてくれてます」と先生に言ってもらって帰ってきた。
実際、あごの腫瘍を手術してもらった時も、貧血で輸血してもらった時も、網膜剥離で目が見えなくなった時も、脳梗塞で倒れた時も、風邪でエサを全く食べなくなった時も、のらりくらりと乗り切ってくれた。
ところがお昼過ぎ、大きな発作が起きた。
足をバタバタさせてもがき、口から泡を吹き、失禁した。
ケガしないように押さえたり、大丈夫大丈夫と声かけたり、なでてやることしかできなかった。
2分くらい続いたろうか。
なかなか収まらなかった。
嫁さんと二人で介抱した。
その後、3時間ほどぼーっとしていたが、牛乳を飲み、トイレに連れて行くとおしっこをし、エサも食べて、今までできていたことがどうやらできるようだった。
ただ、ぼくらはもう二人そろって出かけることはできなくなった。
嫁さんかぼくか、どちらかがついていてやらねばならない。
まだまだ、のらりくらりいかねば。