いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

猫を抱いた父

梯久美子さん作。

ノンフィクションライターの著者がぽつぽつと書いてきたエッセイを1冊にまとめた本です。

熊本生まれで北海道育ち。

引っ越しの時は、九州から札幌まで列車で移動したそうです。

だからなのか、鉄道に乗るのも地図を見るのも好きだそうです。

大学を卒業し、北海道から東京に出てきて就職したそうですが、どうやらサンリオだったようで、やなせたかしさんが編集長をしていたということは、「詩とメルヘン」なのですね。

東君平さんの原稿を貰いに行ったという話もつながります。

こんなところでお会いできるなんて、不思議なご縁です。

たくさんの人を取材しておられます。

後半は戦争に関わる話が多く、それは硫黄島の総指揮官だった栗林忠道中将の評伝を書かれたから。

沖縄戦でのひめゆり学徒隊は有名だが、そのほかの女学校の生徒たちも最前線に動員され、それぞれに通称があったことも初めて知った。

首里高等女学校の「ずゐせん学徒隊」の人にもインタビューされている。

猫に惹かれて読み始めたエッセイでしたが、もっと多くのことを深く感じさせられました。

 

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