読み終えました。寺地はるなさんの10冊目。
2021年度、高校の部の課題図書だったそうだ。仕事辞めてから、課題図書には疎くなってしまった。
うらやましいな、今の高校生。こんな作品に若い時に出会えて。
作者は、男だからとか女だからとかいう価値観にとらわれない人や、逆にがんじがらめになっている人をよく描く。
この物語の主人公は、刺繍が好きな男子高校生。
姉はもうすぐ結婚するが、かわいいものや女の子らしいものが苦手で、ウェディングドレスを着たくないと思っている。
式場のドレスは全部派手すぎて選びたくない。
弟の清澄が手作りすることになった。
でも、リボンやフリルやレースがあると、全部ダメ出しされる。
こうあるべきにとらわれないドレスはできるのか。
水を縫うという題名も好き。