泊まり客が誰も来なくなったモーテルのアギー。
夫のハロルドも亡くしてしまって、話し相手は猫しかなく、もうモーテルを売るしかない。
その最後の夏にたまたま泊まることになった三つの家族。
それぞれにどうしようもない課題を抱えて、ここにたどり着いた。
ほんとうのお母さんを亡くしたばかりのロレッタ。
自分を置いて出て行ったお母さんからの手紙をずった待っているウィロウ。
周りのみんなを困らせることしかしてこなかったカービー。
それぞれの家族とアギーの心のうちが、かわるがわる語られていきます。
一夏を過ごすうち、思いもしなかったつながりが生まれます。