いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

のらねこ。

中学の図書館に行って借りてきた。


この世の中の片隅で、ひっそりと生きているのらねこたち。


写真とメッセージで構成された4つの物語が収められていた。


一つめは、公園で母になった猫。
蒸気機関車が置かれた公園に、身重の猫がすてられた。
機関車に身を潜めて子を産み落とし、彼女はそこで「母」になった。


二つめは、倉庫の中の兄弟猫。
気づいたら、暗い倉庫の中で兄弟だけになっていた。
外の世界が恐ろしくおもえて、ただ寄り添って生きていた。


三つめは、マイケルと黒い子猫。
ある日、突然置き去りにされた白黒猫と小さな黒猫。
自分の身に起きたことが信じられず、ただその場所で、待つことしかできなかった。


四つめは、ちいさな三毛猫はな。
突然、飛びこんできた三毛猫、はな。
いつも家族をやさしく守り、そっと、逝ってしまった。




我が家の前の猫たちも、あの強烈な風の台風の後、一匹がまだ帰ってこない。
とても寂しい。