いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

やっちまった

さあ、あとは下るばかり。
意気揚々と下りかけたら、うん?
ポケットに入れた鍵がない。
何度も確かめながら登って来たから、ついさっきに違いない。
何度も景色を撮るのにスマホ出したり入れたりしたから、きっとその時だ。
慌てて草原のてっぺんまで引き返したが、見つけることができない。
草原の中で落としたとしたら、もう見つけようがない。


鍵がない場合をシュミレーションしてみる。
自転車置き去りにして来週取りに来るか、袋に詰めてバスで帰るか。
幸いにも柵にくくりつけたわけでない。
車輪にチェーン巻いたから、走らずとも折り畳むことはできる。
何とかなるか、と鍵は諦める。


1時間ほどかけて下山し、バス停でまた1時間ほど待った。
その間にメールして、嫁さんに帰りの最寄駅までスペアの鍵を持って来てもらうことにした。


その頃になって、よくやく伊吹山が帽子を脱いだ。