ジル・ルイス作。
子犬のパップが「しかばね横丁」に捨てられるところから、長い長い物語が始まる。
そこてフレンチという犬に助けられ、野良犬の群れに入る。
その群れはレディフィフィをリーダーとして、人間にできるだけ姿を見られないように暮らしていた。
目立つことをすると犬さらいに捕まってしまう。
キバという白い大きなリーダーのいる下水組の犬たちとも、出会わないよう注意していた。
パップは仲間に溶け込みながら、野良犬として生きていくが、自分をかわいがってくれた男の子のことが忘れられない。
キバたちと争ったり、犬さらいに捕まって鉄の檻に入れられたりしながら、風の前のろうそくの火のように消えてしまいそうな希望を消さずに、過酷な運命に立ち向かっていく、パップの一生が描かれています。