いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

ぼくの羊をさがして

ヴァレリー・ハブズ作。

この本が読めてよかった。

巡り合えてよかった。

いつか読みたいって気になってたけど、犬の本だからいつも後回しになってた。

運命に翻弄されるというのは、こういうことを言うのだろうな。

ペットショップで売られたり、野犬狩りに捕まって檻に入れられたり、サーカスでムチで打ちのめされたり。

でも、牧羊犬になる夢を諦めなかった。

だから、いろんなことを学べた。

遠回りしたから分かることがある。

 

ルークのいる施設で、厳しい女の先生を見てジャックが感じたことがある。

「あの人は仕事にかまかけているうちに、大事なことを忘れてしまったんだ。」

 

ルークの話を聞きながら、分かるよっていう意味でしっぽをゆっくり振っていた場面が好き。

ピックアップトラックの夫婦がどうかルークを選んでくれますようにと、はらはらうるうるしながら読み進めた。

 

羊に引かれた小屋に乗って旅していたおじいさんの言葉が最後にじわっとくる。

 

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