宿野かほるさん作。
どなたかのブログで紹介されていたのを目にして、読みました。
ルビンの壺とは、トリックアート、だまし絵です。
白いところに注目してみると壺に見えますが、黒いところに注目すると向かい合った人の顔に見えます。
この物語は、水谷一馬と田代未帆子のメッセージのやり取りで進んでいきます。
2人は結婚するはずでしたが、結婚式当日に未帆子が式場に現れなかったのです。
そして30年後、フェイスブックで未帆子を見つけた水谷は、メッセージを送ります。
そこから、物語が始まるのです。
どちらが気の毒で、どちらが不誠実なのか。
ルビンの壺のように、読者は騙されてしまいます。