ミンディ・ウォーショウ・スコルスキー作。
どうしてハンナは、こんなにステキな手紙が書けるんだろうと、うらやましくなります。
遠くに住んでるけど、目の中に入れても痛くないほど可愛がってくれるおばあちゃんや、学校でくじを引いてたまたま手紙をやり取りすることになったエドワード。
それに何より、大統領のフランクリン・ルーズベルト。
やがて、秘書さんやルーズベルト夫人とも文通することになります。
作者が創作した手紙ですが、ルーズベルト大統領の手紙を読むにつけ、この人がとても好きになりました。
ラジオの炉端談義で、「わが友よ」と国民に呼びかけてメッセージを伝えるなんて、今のこの国の政治家さんとは大違いです。
エドワードもステキです。
はじめは先生に言われてイヤイヤ書いた2行の手紙。
返事なんか書く気にならなかったハンナでしたが、エドワードが生まれて初めて書いた手紙だと知って手紙のやりとりが始まります。
父さんの農場の手伝いで大切にしている牛のマチルダに子牛が生まれると、ハンナと名付けたのには吹き出しました。
言いたいことを言い合いながら、思いやりにあふれた手紙がたくさん読めて、幸せな気持ちになる物語です。