いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

ニルスのふしぎな旅[1]

何回かチャレンジして、今回ようやく読み終えた。

と言っても、まだ一巻だけですけどね。

ラーゲルレーヴ作。

出だしの面白さにやっと気づけた。

風景や生き物の描写がていねいで細やか。

特に、鳥のことはよく知ってはるなあと舌を巻く。

その姿形から、どんな性格なのかが想像できて楽しい。

主人公のニルス-ホルゲルソンのこともあまりのめり込まずに、客観的に説明されているのがいい。

優しさのかけらもないニルスが、トムテに仕返しされ魔法をかけられて小さくなってしまう。

自業自得だが、弱気も見せるニルスに、だんだん親しみが湧いてくる。

迷ったとき、気持ちを決めるのは、たいがいなにくそという反抗心なのも面白い。

地理感覚は全くないんだけど、バルト海を巡ってスウェーデンを旅していくところも興味深い。

 

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