ようやく読み終えた。
深い感動。
津村節子さんの自伝。
書き初めは10歳まで過ごした福井時代。
この人が福井と関わりがなかったら、きっと読もうとは思わなかったはず。
もともと、母のためにと借りた一冊だったから。
戦中戦後の混乱期を苦労しながら、学ぶこと、小説を書くことを諦めずに過ごしておられる。
そして、吉村昭さんとの出会い。
夫婦揃って小説を書くというのも大変だったことだろう。
淡々とした中に、あふれんばかりのエネルギーを感じた。
最後のページで、1928年生まれと知ってまた驚く。
母と同い年だ。