朽木祥さんの訳です。
とてもいい物語でした。
訳者あとがきを読んでびっくりしたのは、朽木祥さんが女性だと分かったことです。
今までずっと、男性作家だと思っていました。
朽木祥さんの名前を見たから、この本を選んだのでした。
期待を裏切らないいい本です。
舞台は、『二人のスケーター』と同じく第一次大戦後の英国ロンドン。
3人の姉妹のお話ですが、それぞれが親を亡くしたみなしごです。
ポーリィン、ペトローヴァ、ポゥジー。
それぞれに個性豊かな3人ですが、それぞれの成長過程が、ささやかな日常のできごととともに描かれていきます。
400ページ近い分厚さですが、出てくる人々の暖かさにどんどんページが進む本です。