八束澄子さん作。
あー、おもしろかった。
クレーン船で働くひろしが主人公。
高校を中退してふぇにっくす丸に乗り込んだ。
年が離れた同僚の山さんや長さんに怒鳴られながら、仕事を覚えていく。
同い年の真二は嫌気がさして、港に着いたら逃げ出さしてやると息巻くが、行くあてもなく子ネコのポーを連れて舞い戻ってくる。
玉かけやもやい結びのことを、この物語で初めて知った。
中学生と間違えられて警官に補導され、山さんが迎えにくる場面がよかった。
間違いを謝らない警官と山さんのやりとりに、八束さんの2人の少年たちへの温かみを感じました。