いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

かなしみの場所

大島真寿美さん作。

この人の本は初めて読みました。

1ページ目からもう、なんて上手い文章なんだとびっくりしました。

スーッと入ってきます。

悲しい物語ではありませんでした。

穏やかな時間が流れる物語。

家では眠れない主人公は、雑貨を商う梅屋の奥の部屋では、何故だか眠ることができます。

覚えていないほど幼いときに、誘拐されたかすかな記憶があるのですが、父母も親戚もその話題には全く触れようとしません。

怖かった思い出ではなく、なんだか楽しかった思い出です。

ふとしたことで、謎がスルスルと解けてきます。

 

この人の本は、また読んでみたい。

 

f:id:kuroneko356:20221218222655j:image