いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

ぼくんちのねこのはなし

この本には、ぼくが本を選ぶ時のキーワードが二つも入っていました。

「いとうみく」さんと、「ねこ」。

文句なしに当選です。

ねこの名はことら。

主人公のぼくが生まれる前から家にいて、ことらと楽しく過ごした時代は過ぎ去っていました。

ことらが食べなくなるところから物語が始まります。

獣医さんのところに行くと、腎不全。

うちのみゅうみゅうと同じように、闘病の過程が描かれていました。

なんとか食べてくれるようにいろいろなエサを用意したり、寝ているねこのお腹が静かに上下するのを見てまだ生きているとホッとしたり、仕方がないとわかっていても老いや死と折り合いをつけるまでの気持ちなど、丁寧に描かれていました。

点滴をしたり、嫌がる薬を飲ませたりしたのが、ホントにことらやみゅうみゅうにとっていいことだったのか今でも分からず、ごめんねという気持ちです。

悲しい話でしたが、大切なねこのことを思い出させてくれる物語です。

 

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