いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

鈴木商店焼き討ち事件を描いた、城山三郎さんの本。
最後の澤地久枝さんのあとがきもよかった。
鈴木商店という財閥があったことも初めて知ったし、金子直吉のことも読むまでは知らなかった。
三井三菱と並ぶ新興財閥として発展しながら、土佐人の頑固さから時代に取り残されていく姿は、なんとも痛ましい。
悪者に仕立て上げられた直吉や鈴木商店の本当の姿を見せようとしてくれるこの本は、山本周五郎樅の木は残ったを思い出させる。