いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

述懐

金曜日に2週目の実習を終え帰ってきたアキは、今までの「看護師になりたくない」から「看護師になってもええかな」に変わっていました。
なんでも、患者さんからもナースさんからもお医者さんからも褒められたかららしい。
たぶん頼りない実習生をかわいそうに思ってかけてくださったことばなんだろうけど、アキにとっては大きな励みになっているみたいです。

アキの担当の患者さんは、脳梗塞で10年来闘病生活を送っている方。尿路感染症や血小板の病気などたくさん併せ持っていて、左半身がマヒ。
トイレに行くのも車いすなので、ベッドから車いす車いすから便器への移動で介助が必要です。左足が動かないので、よくどこかにぶつけてあざができてることが多かったそうです。
ある朝もアキが病室に行くと、足から血を流して痛がっておられたとか。感覚があまりないのに「痛い」ということは、すごい痛みがある証拠なんだそうです。
アキは気の毒に思ってその日の晩、どうやったら足を打たないでトイレにいけるか考えたそうです。ベッド→車いす車いす→便器、便器→車いす車いす→ベッドのそれぞれについて、どの角度で自分の足を置き、どのように手を貸し、どのように動いてもらうといいかというのを全部考えて看護記録簿に書いたんだそうです。
そしたらそれを見たナースさんも「これはすごい」ということでいっしょにその通りやってくれ、先生にもアキの書いたのを見せ、師長さんにまで読んでもらったようです。先生からもおほめの言葉をいただいたとか。
何よりうれしかったのは、その患者さん自身から「上手や」と言ってもらえたことだったようです。

昨日の夜からまたホテルに泊まり込んで、いよいよ最後の週の実習に今頃頑張っていることでしょう。(たぶん)
恵まれた環境で実習させてもらってることに、ありがたいな〜と思っているところです。