いちばんべったこ

tabi noti dokusyo tokidoki guti

ブラス

遅まきながら、映画『ブラス』を見ました。96年の作品。
いつも映画やドラマを見て思うことは、働く人や労働組合のことをどうして真正面から描かないのかということ。
でも、この映画は違いました。
最後には闘いに敗北してしまうんだけど、炭鉱や労働組合がつぶされてしまっても、働く人たちの誇りはつぶされないんだと思いました。
ロイヤルアルバートホールでのダニーの演説は圧巻でした。
「私たちは政策のために炭鉱も生活も地域もつぶされてきた。みなさんは、鯨やアシカのためには立ち上がる。・・・私は、音楽が一番大事だと思っていた。でも、このトロフィーの受け取りを拒否する。一番大事なのは、人間だからだ。」
風刺を利かせた中に、当時のサッチャー政権を痛烈に批判するシーンもあって、胸のすく思いでした。