高橋うららさん作。
体の不自由な人のために自転車を作り続けた堀田健一さんの物語。
工業高校で学んだ堀田さんは本田技研に就職したが、途中で会社を辞めて運送会社で働く。
子どものために作った自転車を足の悪い人が自分にも作ってほしいと言われたことから、一念発起して本田製作所を立ち上げ一人一人にあった自転車を作り出すようになる。
もうけは少なく生活は苦しくなったが、挫けそうになるたびに自転車を喜んでくれる人たちに支えられ、今も介護に役立つ自転車なな挑戦中だ。
体の不自由な人に自転車を作り続けて気づいたことは、車椅子では筋肉が落ちてしまうが、自転車だとリハビリにもなり、歩けなかった人が杖を使って歩けるようになったりするんだそうだ。
うちの母もこんな自転車があれば、早くに自転車を諦めずにすんだのになあ、と読みながらふと思う。
自転車は世界を広げてくれる乗り物だなと、改めて思います。