あー、面白かった。
キース・カラブレーゼ作。
登場人物が多くて、冒頭の「主な登場人物」を何度も見返しながら読みました。
亡くなったエドじいちゃんの家の屋根裏部屋に大事に保管されていた物たちが、アーネストの意図に反して不思議な出来事を引き起こしていく。
トンプキンスの井戸が関わって、友だちのいなかったアーネストがリジーとライアンとも仲良くなっていく。
小さな願いがあって、それを叶えようと少しの一歩を踏み出せば、小さいけど奇跡が起こるかもと気づかせてもらえます。
304ページの一節は書き写したくなりました。
だって、ライアンにはわかったから。自分が知らない願いごとなんて、山ほどある。つまり、そういうことなのかも。ひとりの力で世界をよくすることなんてできない。だけど、世界のかたすみで、それぞれができることをすればいい。
そして、願えばいい。