2023-05-04 母さんがこわれた夏 マリャレーナ・レムケ作。 この人はドイツに暮らしているが、フィンランド出身らしい。 ずっと暗い雰囲気が漂う物語でした。 うつ病のお母さんを持つ家族のひと夏のお話。 フィンランドに旅行に行くのですが、どうやらお母さんの療養のためらしい。 ダンスパーティに行く予定も、お父さんと言い争いをしてしまって行けなくなる。 そっとしておいてほしいのが、お母さんの願い。 最後の方のお母さんの言葉が、心に残る。 「不幸でないなら、それだけでじゅうぶん幸福なのよ」