読み始めたらやめられなくなって、第3巻まで読んでしまいました。
この巻で一番よかった文章は、次のところ。
「でも、いいよね、テール」
あるきながら、ジョナがおれをみあげていった。
「きょうアイスかえなくてもさ・・・またこんどが、たのしみだもん、ねっ?」
そのことばを、その目を、だんだん暗くなっていくむらさき色の空を、いまでもわすれることができない。
ドルフィンとライバル会社のカモメネットとのレースの場面は、息もつかせぬ展開でした。
ジョナが楽しみにしていた約束のコンサートに行けなかった償いを、最後に忘れないところも、さすが竹下さんだなあと思いました。