2022-07-24 いつか太陽の船 村中李衣さんの本。 気仙沼で東日本大震災に被災し、根室の花咲港にやってきた家族の物語。 お父さんは、漁船を作る仕事をしている。 主人公の海翔は、花咲港に来て6年になるが、未だにサンマが苦手だ。 カモメの目も怖い。 なかなか花咲港に馴染めないのには、理由があった。 震災の日に避難しようとした時、可愛がっていた犬のスパナと別れ別れになってしまったのだ。自分がしっかり抱いていなかったからだと、ずっと後悔している。