いとうみくさん作。
『糸子の体重計』の続編。
絵は、佐藤真紀子さん。
この人の絵が、物語に深みを与えてくれてます。
小学校最後の時期を過ごす6年1組の糸子たちの心の揺れを、温かい眼差しで丁寧に描いています。
町田さんの章と径介の章の次の一節をメモした。
・「わたし、人が考えてることなんてぜんぜんわからない」
「あたりまえじゃない」
ママはおかしそうに笑った。
「だから、ことばにしなきゃ」
・ちょっとずうずうしいくらいのほうがたくましくて気持ちいいじゃん。あたしもそうなりたいな。