フーリア・アルバレス作。
ロラおばちゃんがいれば、なんでもいい方に考えられた。物語の全体にそんな雰囲気が流れていた。
お父さんとお母さんが離婚して、ミゲルはお母さんと妹のファニータと、三人で古いボロボロの家に引っ越してきた。
転校先の学校では、肌の色の違いからかなかなか友達ができない。
お母さんは泣いてばかりいる。
そんな時に、ドミニカから来てくれたのがロラおばちゃんだった。
びっくりパーティーを開いたり、野球チームのユニホームを縫ったり、古い家を紫色に塗り直したりと、ミゲルをハラハラさせながら周りの人を明るくしてくれた。
ロラおばさんがどうして結婚しなかったのか、お母さんがしみじみ語る場面が好き。
最後の場面、ドミニカでのクリスマスで現れたサンタクロースがつけボクロを付けていて、ミゲルのおまけのプレゼントを考えておくわと応えたのがなんとも言えなくいい。